早く構えてゆったり打つ、準備は早く

 

今日も寒い中テニスのレッスンに行ってきました。ショットを打つときに、ラケットをゆったりと振り出して、ボールに当たるところで一気に加速するように、そのとき、一度ラケットのヘッドを落として一気に振り上げると回転がかかり安定して良いボールが打てると指導されます。そして、いつも振り出しが遅いと注意を受けます。これが実に難しくて、相手のスピードが速ければ、また打ち負かしてやろうという気持ちが強すぎると、振り出しを早く手で振ろうとしてしまいます。もっとゆったりと下半身を使って大きく振り出せば、ラケットヘッドも落ちて・・・と指摘を受けます。

そうはいってもボールがそこに来ているのだから、ゆっくり振り出したら打ち遅れてしまう。ということは少しラケットを速く構えて、速くではなく早いタイミングで振り出せば良いのではないか?これは結構、有効でした。今日もこのことを心がけたら一本だけですが相手の速いサーブに、全く力を入れずにラケットが振り切れて快心のショットが打てました。また、苦手なバックハンドも早いタイミングで振り出し、ボールに当たる前に少し間を取ると安定したボールが打てるようになりました。

テニスのレベルを決める要素はいろいろありますが、準備の早さというのが大きいのではないかと思います。我々のようなシロウトはボールが目の前まで飛んできて、「どうしよう、どうしよう」と

なりますが、上手い人は相手が打ち前からコースを呼んで早いタイミングで構えができているから余裕を持ってボールが打てるのではないかと思います。

これは、テニスに限らずあらゆることに言えそうです。仕事でも問題が起こってから、「どうしよう、どうしよう」となるのではなく先手、先手とこなしていけば、兆候を速く捉えて問題が大きくなる前に手が打てるのではないかと思います。いつも余裕を持ってゆったりと仕事をしているのに、なぜか成果を上げている人は、意識のレベルが先に行っているのではないかと思います。

 

ところで昨日、テレビのアナザースカイにカヌー競技でリオ五輪にて銅メダルを獲得した羽根田卓也さんが出演していました。この際、本番のときに上がらなくする方法として、練習と本番を区別しない、練習のときにも本番のようにということを言っていました。試合前にメンタルを作ったりルーティーンを持ったりしないとのことでした。テニスにおいても(こんな凄い人と同列に語るのはおこがましくもありますが)テーマを決めて習慣になるまで繰り返す、というものと常に試合を意識して常に最善のボールが打てるようにする練習が必要と感じました。今日もコーチから「試合に出なかったら絶対に上手くならない」と言われました。このあたりこれから心がけたいと思いました。